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【パート保育士で消耗しない!】正社員の保育士・保育教諭への転職は勝ち組への第一歩


こんにちは、認定こども園副園長の「しん」です。


みなさんは、パートの保育士や保育教諭ってこのまま続けていてもいいのかな?いつ正規職員に戻るのがいいんだろう?って悩んでいませんか。

最近、ずっとパート保育教諭として働いていた方が退職されました。私がこども園に赴任する前から働かれていた方で、子どもも大学生になったので、改めてしっかりと保育をしていきたいとのことでした。

できれば私の園で正職員として迎え入れたいと思いましたが、求人が全くなかったため、残念ながら送り出しました。

そして、数か月後、やはり再度私どもの園でパートで働きたいとお話をうかがいました。

その理由を聞いてみると、新しい園で正規職員としての実力がないと注意されていることや、新しい職場での待遇に不満があるということでした。

結果として、新たにパートさんを雇い入れしていたため、お断りしてしまいましたが、パート保育士を続けるデメリットを非常に強く感じました。

そこで、今回は、パートで保育士や保育教諭としてやっていくことでどのような損失がでるか、それを回避するために好待遇の正社員になる方法について解説します。


パート保育士・保育教諭を続ける損失



インターネット上の保育士関係のサイトを見ていると、多様な働き方の一つとして、パート保育士、パート保育教諭(以下では、まとめてパート保育士といいますね。)が奨励されています。

そこでは、このようなメリットが挙げられているはずです。

  • 責任が重くない
  • クラス担任にならない
  • 保護者対応をほとんどしなくてよい
  • シフト制なので時間の都合がつきやすい
  • 採用されやすい


これらのメリットは確かにそのとおりです。

パート保育士はあくまで時間給での勤務で、責任の重い仕事、クラス担任になることは少なく、保護者対応もあまり任せられません。日案や月案も園によっては全く作成することもないでしょう。

保育補助であれば保育士資格がないため、これらの責任を負う仕事は任せることはできません。

保育補助とは、保育業務を補助するサポート役ですね。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

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一方でパート保育士の場合、保育士資格を持つため、ある程度の責任を負う仕事を任せることは一応可能です。

しかし、あくまで短時間しか勤務しなかったり、フリーという形で各クラスの保育に参加することが多いため、担任ほど子どもの事情を把握しているわけではないことが多いです。なので、先ほどのようなメリットが出てくるわけです。

そのようなパート保育士であるにもかかわらず、保護者対応を率先してさせられたり、日案や月案の作成を任す園もあります。このような作業をパートなのに負担させられている場合には、低賃金のパート保育士を正規職員と同様に働かせようとするブラック施設なので、すぐに転職を考えた方がいいです。

また、パート保育士は基本的に短時間の勤務であったり、特定の曜日だけ出勤というような形態になると思います。私の園では、9時~2時の最も園児の多い時間帯のみ、週に2日か3日のみというのが多いですね。

正規職員であれば、早番や遅番があるため、子育て世帯では毎日の生活がキツくなってしまいますよね。

早番は早いと7時という場合もあるため、そもそも子どもの園が開いておらず、子どもの園への送迎を家族の誰かにお願いしなければならないってことも…

パート保育士は、そのあたりの問題をパスできるため、子育て世帯では非常に助かります。

何よりも、保育士が不足している現在、パート保育士は探せばすぐに採用されます。なので、フレキシブルに働ける。

ここまで見ると、とても魅力的ですよね。

でも、実はパート保育士を続けるのって消耗戦なんです。

園の管理職側からの意見を言います。

まず、園がパート保育士を積極的に採用するのは、コストが低いからです。

パート保育士は時間給です。

園にとって必要な時間だけ働いてもらい、その分だけ給料を支払う。基本的にはボーナスはありません。

そのため、保育士一人当たりのコストが非常に小さい。

じゃあ、園側はコストが低くなるし、保育士側は必要なだけ楽に働いて給料をもらう。WIN-WINじゃないの?って思いますよね。

そうじゃないんです。パートは園側だけが得をする契約なんです。

パート保育士の大きなのデメリットを挙げると、

  • 給料据え置きが多い
  • すぐに契約を切られる
  • キャリアを積めない

などが考えられます。


給料の据え置き



基本的には、パート保育士の給料は上がりにくいです。園からすればアルバイトと同じ感覚だからです。

施設運営にはお金がかかります。その大部分は人件費。それを少しでも低くするために園はパート保育士を雇用します。なので、園の人件費を上げるようなことはできる限りしたくないのが本音です。

もちろん、パート保育士だけど、非常に働きが良いなどの事情があれば上げてもらえやすくなりますが、例外的です。

ボーナスも、仮に出たとしても非常に少額にしかならないのが現実です。

ですので、働いても働いても昇給していくことはあまりありません

でも、最近は保育士の処遇改善が叫ばれているし、今後良くなっていくのでは?


と、思うかもしれません。

確かに、最近は保育士の雇用改善のために、処遇改善加算といって、勤務する保育士の人数やキャリアなどを考慮して補助金が交付されています。そして、処遇改善の対象にはパート保育士も含まれています。

ほら、やっぱり。良くなっていくはず。

残念ながら、そう簡単ではないんです。

処遇改善加算による補助金の交付先は保育士ではなく、施設です。

そして、その補助金をどのように保育士に振り分けるかは、施設に任されているんです。

例えば、私の園では補助金はすべて正規職員に振り分けられました。パート保育士に対しては0です。

他の多くの園も、同じように正規職員のみに手当として交付するか、パート保育士に対しては少しだけ交付する…というような感じだと思います。

なので、働けど働けど給料は増えません。


すぐに契約を切られる



これも園の事情によりますよね。例えば、勤務態度が園にとってふさわしくなかったり、育休で休んでいた正規職員が復帰する、など園にとって不要となればすぐに契約を切られてしまいます。

せっかく職場に慣れてきて、これからも働こう!と思っているときに切られるとキツいですよね。

まあ、探せばパートならすぐに見つかると思います。

新しい園にすぐに就職できるのなら、まあ慣れるのは大変だけど、そこまで問題じゃないような気も…

そうですね。

「働くだけ」なら問題ないと思います。ただ、次の仕事もパートになるので、給料はほとんど変わりません。待遇も変わりません。

つまり、給料据え置きループにハマることになります。

そして、これが続くとどうなるか。


キャリアを積めない



では、子どもも大きくなってきたし、そろそろ正規職員として働こうと思ったときになかなか採用されなくなります。

それは、園は正規職員を採用する場合、ベテランではなく若手を希望するからです。

園が若手を希望するのは、コストが低く抑えるため。

コストを抑えて、経験の浅い若手を採用して長く育てていく。そして、長く育てた正規職員以外はパートで回してコストを下げる。

これが園の利益の上げ方です。

もちろん、ベテランを希望する場合もあります。

正規職員として長く育ててきて、ようやく中堅となった正規職員が出産等で退職する、といった場面です。ベテランを失う場面ですね。

この場合、補充する人員もそれなりのベテランでなければなりません。

そのため、園が希望するのは、他の園で正規職員としてキャリアを積んできた保育士です。

したがって、若手ではなくなり、かといってベテランとしてのキャリアを充分に積んでいないパート保育士は園からは敬遠されます。採用されないのです。

実際、私の園では、パート保育士としてのキャリアは経歴上の経験としては認識していません。何か別の職種でアルバイトをしていた人よりはマシといったレベルです。

以上のとおり、パート保育士を続ければ続けるほど、保育士としてのキャリアは潰れていきます。

長く働いても報われる未来が見つからないのは非常に辛いです。負け組になります。


正規職員への転職で勝ち組への第一歩を目指そう



せっかく保育士や保育教諭になるために、保育士資格や幼稚園教諭資格を取得したのは、ただただお金を得るために働くためではなかったと思います。

  • 子どもたちの成長を見届けたい
  • 園長になって、自分の思い描く園運営がしたい


など様々な思いがあったと思います。

パート保育士は確かに働きやすく、子育て時には良い働き方ではありますが、長期間パートのままでは、保育士になった時に抱いた夢からどんどん離れていくことになります。

ですので、パート保育士を長時間続けるのではなく、早い段階で正規職員を目指すべきです。

それが夢への勝ち組の第一歩ですよ。

転職をするなら、ハローワークや福祉人材センターなどで求人を探すのではなく、しっかりとした求人サイトを利用すべきです。

しっかりとした求人サイトにはエージェントという、担当者が付いてくれますので、子育てで早番はできないといった事情を踏まえた求人の案内や給料の交渉なども代わりにしてくれるので、より好待遇の職場を探せます。

面倒な部分はプロに任せてしまうのが良いと思いますよ。

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>>【施設により待遇が違う!】保育士・保育教諭の求人の探し方

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