こんにちは、こども園副園長の「しん」です。
この記事を見ている皆さんは、これから保育補助として働こうとしているのかもしれません。
そして、保育補助としての仕事を始めようと考えた際に、このような悩みを抱えたことはありませんか。
- うまく仕事が進められなくて、保育士に「使えない」とか言われないか不安
- 保育補助を始めるにあたって、押さえておくべきポイントってなんだろう
- 保育士資格もないし、どこまで仕事をしたらいいのかわからない
これらの悩みは、実はこれからお伝えする3つの意識を持っていれば、すべて解決します。
なぜなら、これらの悩みは全て保育補助としてどこ範囲で、そしてどの程度の仕事をすれば良いかがわからずに不安に感じているのが原因だからです。
では、この記事で保育補助の仕事の範囲や深さを説明できるかというと、残念ながらお伝えできません。
こちらの記事でも説明しているのですが、保育補助の仕事って園によってまちまちですし、言ってしまえば保育士ごとに変わってくるからです。
ある園では、保育補助の仕事は清掃や雑務が中心で可能な限り子どもにはかかわらなくてよいとしますし、一方ある園では子どもの保育をするのは当然、日案や保育計画の作成まで保育補助にさせるところもあります。
保育士としても、本当に補助だけで足りるという人もいれば、日案や月案まで書いてもらおうとする人もいます。
本当にまちまちです。
ですので、今回はどの園でも通用する3つの意識について説明します。
この3つの意識を常に頭に残しておけば、保育補助として働きにくい、どこまで働けばよいかわからないといったことにはなりません。
もくじ
保育補助が持つべき3つの意識
それでは、保育補助が持つべき3つの意識を紹介します。
それは、
- 事前の打ち合わせを徹底する
- こまめな確認を意識する
- 毅然とした態度を忘れない
です。以下で具体的に見ていきますね。
事前の打ち合わせを徹底する
まず前提として、保育補助というのを再確認します。
保育補助とは、保育士らの行う保育業務を補助する仕事で、基本的には現場の担任の保育士らとともに保育業務に携わることになります。
保育補助について詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
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『保育補助』の仕事範囲はどこまで?働くのに必要な資格や心構えは?こども園副園長が伝えます
2021/7/4
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そのため、まずもってコミュニケーションを強く意識しなければなりません。
そのうえで意識するべきことの一つ目は、必ず事前に打ち合わせをするということです。
それも、今日の遊びはこれで、この時間にはこれをして…というスケジュールの確認だけでは足りません。
確かに、一日の流れを確認するのはとても大事ですが、それだけではなくトラブル対応についてや、具体的に自分がどのような業務を行うつもりであるか、制作物があるならその作成の補助をどこまで担当するかなど、細かく内容を詰めていきましょう。
ここで、見知った保育士が相手なら、どこまでしてほしいかは既に分かっているし、ここまでの打ち合わせは必要ないのでは?と思うかもしれません。
しかし、実際には毎日細かく確認する必要があります。
トラブル対応であればそのトラブル内容によっては通常と対応が変わってくる場合もありますし、具体的な業務内容もその日の保育する子どもの人数の違いや季節等によっても変わります。
制作物だって保育士が苦手な分野のものであれば補助が必要になるかもしれません。
慣れてきたときこそ、細かく確認することが必要です。逆にいえば、最初の打ち合わせを綿密に行っておけば実際の保育中に慌てるような事態になることは激減するでしょう。
こまめな確認を意識する
とはいえ、保育中には予想だにしない事態が発生することもあり、事前の打ち合わせが役に立たない場面も多いと思います。
そしてその際には、担当保育士に対しどのように進めるべきかをこまめに確認することが重要です。
こまめに確認することには、以下の2つのメリットがあります。
- どうするか悩んで何もしない時間(アイドルタイム)が発生しない
- 何か問題が生じた場合に責任を負うことがない
いつもと違う事態でどのように仕事を進めるべきかわからない。
そんな時に悩んでいると、その間の仕事がおろそかになってしまったり、何も手につかない時間がでてきます。
そして、その姿を見た保育士から「あいつは仕事もせず、ぼうっとしている」なんて評価を受けてしまう可能性があります。
また、どうするか悩んでいるうちに、さらに事態が悪化した場合、その悪化の原因として報告しなかったからと言われる可能性があります。「なんでもっと早く報告しなかったの?」と責められ、評価はダダ下がりです。
例えば、普段から熱が上がりやすい子がいて、少しの熱は様子を見るといった話が保護者との間で出ていたとします。
ある日、その子の熱を測ってみると、37度5分。少し高いけど、顔は辛そうではないし、様子見の話もあるし、保護者へ連絡するかしないか、どうしよう。
そんなふうに悩んでいるうちに、熱は38度5分へ一気に上がってしまいました。
その結果、保育士から、「最近はよく熱が上がるから、様子見の体温を少し低く考えていた。37度5分なら一度は連絡を入れないと。なんで37度5分になった時に報告しなかったの?」と言われてしまいました。
このように、事前の打ち合わせを充分にしていても、まだ情報共有が不十分であったり、担任の保育士の心の中でのみ決定されている事項なんてものもよくあります。
そういった、そんな無茶な…から皆さんを守るのが、この2つ目の意識です。
いやいや、そうは言っても、こと細かに質問していたら担任の保育士からいちいち聞くなって怒られる、なんて反論がありそうです。
確かに、こと細かに質問ばかりし、その内容も基本的な部分が目に付くようであれば、担当保育士はイライラしてしまい、かえって怒られてしまうかもしれません。
そこで、こまめな確認は、質問ではなく報告で済ませましょう。
先ほどの例でいえば、「37度5分なので保護者に連絡していいですか?」ではなく、「37度5分なので保護者に連絡しますね。」という形で声掛けをするんです。
この場合、担当保育士はその判断が正しいと感じていれば、特に何も答えることはないでしょう。
担当保育士がこまめに確認されてイライラしてしまうのは、質問形式をとった場合、その質問に対して回答しなければならないと感じてしまうからです。
質問ではなく声掛けという形での報告であれば担当保育士には回答義務がないのでイライラするほどの負担感を感じないのです。
そして、報告内容がヤバいと思えば、すぐさま止めるでしょう。トラブルのリスクを減らし、担当保育士の負担も抑えられます。
毅然とした態度を忘れない
3つ目は、担任の保育士に対しても毅然な態度をとれるというのを決して忘れないことです。
保育補助はあくまで担当保育士らの保育業務を補助するものですから、どうしても担当保育士あっての自分という考えに陥りがちです。
そして、担当保育士もそのような関係性から自分の方が偉いなどという勘違いをしがちです。
保育はチーム戦です。保育士は保育業務の中核部分を担いますが、保育補助の補助があってこそ保育を実践できるのです。
そして、保育士であっても誤った認識を持っていたり、間違った行動をする可能性があります。
ですので、保育補助としては、間違った行動があった場合には、チームの一員としてその行動を止めなければなりません。
その際、補助だからと下手にでていると、担当保育士から舐められてしまい、自分の意見は全く通らなくなってしまいます。
チームの一員として、誤りを正す場合であったり、皆さんに不当な圧力をかけてくる場合には、毅然な態度で対応しましょう。
今まで下の立場だと舐めていた相手が対等だと認識したとき、その保育士は保育補助だからといって舐めてかかることはなくなるでしょう。
まとめ: 3つの意識を活用して、評価されストレスのない働き方を目指しましょう。
今回は、保育補助として舐められないための3つの意識について紹介しました。
これらの意識を活用して、担当保育士らから一目置かれるようになりましょう。
一目置かれるようになると、仕事がほんとに楽になります。担当保育士から変なところで指摘を受けたり、文句を言われたりすることがなくなりますし、それを超えて主任や主幹からも好意を持たれるようになります。
これは、バンドワゴン効果という心理学の現象で、多数の人が好意を持つ人に対して、その他の人も好意をもってくれるというものです。
そのため、その日ごとに担当保育士に一目置いてもらえるようになる3つの意識を実践し続ければ、園全体で居心地が良くなりますよ。