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保育士の転職にあたり絶対に園に確認すべきこと3選。ここを怠ると必ず後悔します【保育教諭も】



こんにちは、こども園副園長の「しん」です。

皆さんは、転職のために候補となる園を探していて、こんな悩みを抱えた経験はありませんか。

  • 転職先の園がいい園か見分けがつかない
  • 転職後に給料が上がっていくのか不安だ
  • ヤバい園を掴まないためにはどうすればいいんだろう



現在、認定こども園で副園長をしている私が断言します。

実はこれ、転職活動の際に、3つの点についてだけ確認するだけで、「給料が低い」「辞めたくなってきた」となってしまうリスクを最小限に抑えられます。

今回、保育士・保育教諭が転職の際に押さえるべき確認事項3点をどのタイミングでどのように確認するかを紹介し、転職時の不安を解決します。


ちなみに、この記事では求人票や求人サイトなどからある程度候補として絞られた園に対して確認する事項を紹介しています。

まだ、求人票とか見てないし、候補も絞っていないという方は、こちらの記事でどのように候補となる園を探すと良いかについて紹介していますので、まずそちらから見るようにしてくださいね。


保育の仕事探しの基礎知識

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2021/7/1  

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保育士・保育教諭が転職する際に園に確認すべき事項3選



さっそく、結論から言います。


保育士・保育教諭が転職の際に押さえるべき確認事項は、

  • 給料関係
  • 保育・教育方針
  • 職員構成



の3点です。

え、それだけ?と思ったかもしれません。


確かにこれだけ見るととてもシンプルです。しかし、各事項のうち確認するべき事項は少し細かい部分です。決して、基本給の額というようなものではないです。

それでは、各事項について詳しく見ていきましょう。


給料関係のうち、確認するべきなのは手当関係と昇給関係



給料関係の確認は、必ず昇給の基準と、どのような手当があり実際にどのように支給されているかを確認するべきです。

求人票にある基本給〇〇万円、ボーナス〇か月分の記載。

少ないなぁ…、あっこれは多い、いいなぁ、では足りません。

そのさらに先までしっかりと確認しましょう。まず、手当です。

保育園やこども園であれば、

  • 特殊業務手当
  • 役職手当
  • 時間外手当
  • 休日手当
  • 通勤手当
  • 扶養手当
  • 住宅手当
  • 処遇改善等加算手当

が挙げられます。

特殊業務手当とは、園の「行事」に関連する手当を指します。保育士・保育教諭にとっては通常の仕事に加えて、定期的に行われる行事の準備までしなければならず、かなりの負担になります。

そのため、定額であったり、定率で算定した手当が付く場合があります。

役職手当は、園の役職についている人に対する手当です。園長や副園長、主任保育士、主幹保育教諭、事務長といった人が対象です。

就職時には基本的に関係ありませんが、長期的に勤務して将来役職を目指すのであれば確認しておくと良いでしょう。

時間外手当は、いわゆる残業手当です。労働基準法により、基本給の1.25倍と定められています。

休日手当は、休日出勤に対する手当です。こちらも労働基準法により、基本給の1.35倍と定められています。

通勤手当は、通勤にかかる費用を補助するために交付されるものです。ただし、通勤にかかる実費を交付するのか、一定額を交付するのかは園により異なります。園と自宅との距離によっては、通勤費用が非常に高くなる場合もあるので、その費用を補填できる程度を出してくれるのかは非常に重要です。

扶養手当は、家族がいる人に対して交付される手当です。配偶者が働いていても手当を出してくれるのか、子どもは何人まで出してくれるのか、いくら出してくれるのかは園により異なるので、こちらも確認が必要です。

住宅手当は、住宅のローンや賃料を一部負担してくれる手当です。持ち家でも交付してくれるのか、賃貸だけなのか、そのそも手当があるのかは園により異なりますが、金額は数万円になることもあるので、こちらもしっかりと確認しておきたいです。

処遇改善等加算手当は、園の職員の構成に応じて国から交付された補助金を元に交付される手当です。
処遇改善等加算にはⅠとⅡがあり、Ⅰは保育士・保育教諭の賃金改善を目的とした補助金、Ⅱは保育士・保育教諭のキャリアアップを目的とした補助金です。
処遇改善等加算Ⅱについては、副主任保育士などで最大4万円ももらえてしまいます。

しかし、注意点が一つ。この処遇改善等加算は、あくまで国から施設に対する補助金でしかないため、その補助金がそのまま保育士や保育教諭本人に配られるわけではないという点です。どのように配分するかは園の裁量に任されているのです。


そのため、給与規定などにより実際にどういった基準で交付されているのかを確認すべきです。



そして、もう一つ。

園の規定にもよりますが、ボーナスの算定にあたって、基本給だけでなく、手当の一部も考慮される可能性があります。

全体的な収入に直結しますので、しっかりと確認が必要です。


保育・教育方針は、新たな意見を受け入れる体制を構築しているか



転職を希望している園が、保育・教育方針において意見を受け入れる体制をとれているかを確認しましょう。

実際に園に就職した際に、自分の意見が園に受け入れられるのか、意見を考慮してくれるかどうかは非常に重要です。


自分の意見が全く受け入れられないまま仕事をしていると、いつかは限界がきます。

あの部分はもっと改善できるのに、あの対処法はケガのリスクが高いのに…とモヤモヤしてきて、最終的には転職したくなってしまいます。

こども園は保育施設であり、かつ教育施設です。一方で、保育園は保育施設ではありますが、実際には3歳児以上は教育も行っています。

なので、どちらの園もそれぞれ基本的なルールには従いながらも独自の保育・教育を行っています。

その現場の保育士らの意見が上に通るかどうかは良い園かどうかを見極める非常に重要な視点となります。


職員構成は、年齢比率を確認しよう



園の年齢比率を確認し、25歳~35歳までの職員が極端に少ない園は避けましょう

このあたりの年齢層の職員が少ないのは、保育士や保育教諭となっても数年働いたら離職してしまっているからです。

ベテラン保育士の圧力が強い、園長や主任・主幹からのパワハラがあるなど、若い人材が辞めたくなる要素が隠れているかもしれません。


確認するタイミングは求人の申込前に



転職に必要な情報を確認するのは、実際に園に求職の申し込みをする前にしましょう。

転職は、非常に時間と体力を使います。

多くの場合、転職活動は前の仕事を辞める前から始めますよね。

仕事をしながらの転職の場合、履歴書の作成をするのは毎日の仕事の後になっちゃいますし、面接を受けるには平日のどこかの時間に有給を取得する必要があるでしょう。

そこまで、時間と体力をかけて、面接までたどりついて、以上の点について確認したら思ったのと全然違う…なんてことになったら目も当てられません。

なので、転職に必要な情報を確認するのは、求職の申込前です。


確認事項は求人票には書いていない



ただ、今回紹介したような確認事項は園の求人票には決して書かれない情報です。

昇給の関係や手当については、給与規定に記載されているのが通常です。

また、意見が通りやすいかや職員構成については、給与規定にすら記載されていません。

じゃあ、どうやって情報を得ればいいんだろう?と思いますよね。


転職エージェントを通して確認しよう



そこで、保育士専門求人サイトの転職エージェントを通して確認するのがおすすめです。

保育士専門の求人サイトでは、専門の転職エージェントが保育士の転職に必要な情報を提供してくれたり、園との交渉を請け負ってくれたりします。

求人サイトの担当者は、定期的に園に連絡を取り、園が必要としている人材や今の園の状況などについて把握しています。

そのため、転職エージェントを通してであれば比較的非公表の情報を得やすいです。

とはいえ、求人サイトが園の給与規定まで持っていることはありません。


そのため、求人サイトで非常にきになる求人を出している園を探しだし、

  • 雇用条件を知りたいので給与規定を見てみたい
  • この園はどのような手当をだしているのか知りたい
  • 賞与をどのように計算しているのか知りたい
  • ホームページを見て、特別な教育をしている部分を見つけ、この教育をいつから始めたのか知りたい
  • 職員の年齢比率を知りたい



というふうに、エージェントに伝えましょう。


こんな最初にお金の話とか、深い部分を聞くのは失礼なので採用してもらえないんじゃないか?と思っちゃいますよね。

大丈夫です。エージェントは元保育士の方もおり、礼儀の部分はしっかりと心得ています。

直球で聞くと失礼なことも、うまくぼかして確認してくれますし、誰が言ったか伝えないでほしいと言っておけば、園に情報が伝わることはありません

求人サイト側も転職が成功することで園から報酬が貰えるため、転職しようとしている人にとって損になるようなことはしませんよ。


まとめ: 保育士・保育教諭の転職に必要な情報を得て、転職を成功させよう



今回は、保育士・保育教諭の転職の際に確認するべき事項と、確認方法について紹介しました。

なぁなぁの就職活動では、知識不足の保育士らを使い潰そうとしている園に捕まってしまいます。

きちんと情報収集して、ブラック保育園、ブラックこども園を避けて、転職を成功させましょう。

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