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儲かるフリーランス保育士のロードマップ。【狙うべき分野とおすすめスキル各3選】



こんにちは、認定こども園副園長の「しん」です。

皆さんは、保育士としてこのような悩みを抱えたことはありませんか。

  • 保育士の給料が低くてツラい。フリーランスの保育士は儲かるって聞いたけど、このままフリーランスになっても本当に儲かるのかな?
  • フリーランス保育士としてより儲かるために必要な資格が知りたい
  • フリーランス保育士として儲けるために、どのような準備が必要なんだろう

これらの悩み、実はフリーランスの保育士がどのように稼いでいるか今いち理解できていないのが原因かもしれません。

フリーランス保育士とは、個人事業主として保育業務をする保育士のことです。

その働き方は様々で、その人その人によって稼ぎ方は違います。

なのに、フリーランス保育士として一括りにされてしまうことで、その稼ぎ方が見えなくなってしまうのです。

一般の個人事業主はどうでしょう。土木関係の個人事業主だけでも、その稼ぎ方は多様ですよね。基礎だけ担当する、足場の組み立て、柱を組む、左官、水道工事…少し上げただけでも山のように専門分野があり、それぞれ実際に工事をする人から、孫請け、ひ孫請けと仲介する業者もおり、その稼ぎ方は多様です。

フリーランス保育士も同様で、多種多様な分野があり、それぞれ稼ぎ方も変わってきます。そして、どの分野であればより稼げるのか…というのはある程度決まってきます。

そこで、今回は、どの分野であればフリーランス保育士として稼ぎやすいのか、そしてその分野でより稼ぐにはどのようなスキルがおすすめかを紹介します。


フリーランス保育士が稼げる舞台は3つ



まず、フリーランス保育士として稼ぎやすい分野は以下の3つです。

  • フリーの派遣保育士
  • ベビーシッター
  • 独立開業

そもそも、フリーランス保育士について知りたいという方には、こちらの記事で紹介しています。

保育の仕事探しの基礎知識

年収1,000万円越えも!儲かるフリーランス保育士で稼ぐ。なり方や働き方を紹介

2021/7/5  

こんにちは、こども園副園長の「しん」です。 皆さんは保育士として働くなかで、以下のような悩みを抱えたことはありませんか。 ずっと働いているけど、なかなか給料が上がらない今働いている園では、学んだ知識や ...



いずれも、ガンガン稼ぐための流れとしては、

  • フリーの派遣保育士orベビーシッターで信用を得て
  • 独立開業する

という流れです。この流れを無視した場合、失敗する可能性がハネ上がるので注意が必要です。


フリーの派遣保育士で信用の稼ぎ方



派遣保育士は、企業と契約している派遣会社から、保育士が不足している園にフリー保育士として派遣されて働きます。

そして、大抵1週間~数か月といった短期間に複数の園で働くことになります。

派遣先の園で通常の保育をしているのでは、決して園の信用を得ることはできません。

園にとって、派遣保育士が保育をできるのは当たり前だからです。

それも、たとえ非常に質の高い保育をしていても園長や法人の理事長といったトップの人たちの心には残りません。

この記事の後半でも説明しますが、そこで、プラスαのスキルが必要になります。

通常、お金がかかるレベルの教育を無料で施す保育士は、園長らからすれば喉がでるほど欲しい人材です。その教育の評判が良ければ、園からの評判は高まります。

ただ、そうはいうものの、いきなり派遣保育士が教育するなんて言っても採用されるわけがない、と疑問に思うのではないでしょうか。

確かに、その通りで現場で評判も何もない派遣保育士が教育の話をしたところで、一笑に付されるだけでしょう。

なので、準備は派遣前からしておく必要があります。

それは、派遣元の会社に自分の持つスキルを伝え、そのスキルを求めてくれる園への派遣を希望しておくことです。

派遣元は、二種類の派遣保育士をキープしたいと思っています。

  • 一つは、人材不足の園に送るサポート保育士
  • もう一つは、教育スキルを持つプロフェッショナル保育士

このうち、教育スキルを持つプロフェッショナル保育士は派遣元としても派遣単価が高い人材で利益率が高いため、キープしておきたいのです。

ですので、自分の持つスキルを派遣元会社にきちんと伝えておき、そういったスキルを求める園への派遣を希望しましょう。

そして、派遣先の園から評価されるようになったタイミングで、その園の園長に、他の園に紹介してほしいと伝えてみましょう

園同士、特に認定園は保育協会やこども園協会などに所属しており、他の園との交流は密に行われています。定期的に実施される園長の例会などで他の園の園長に紹介してもらえるかもしれません。

そうして、あなたの持つスキルを活かせる現場を増やし、その地域での信用を増やしていきます。

ここで、派遣元が探してくれるので、わざわざ自分で紹介先を探す必要はないのでは?と思うかもしれません。


確かに、派遣元はあなたの求める条件に合致した派遣先を探してくれるでしょう。しかし、それではあなたに対して持つ派遣先の信用同士が結びつきません。

一つの派遣先で信用を得ても、それはリセットされてしまいます。また新たに1から信用を築く必要があります。

一方で、他の園長からの紹介で派遣された場合、既に信用のブーストが働いています。評判どおりに教育ができれば、それだけで高く評価されるのです。

大事なのは、園長同士のつながりの中で信用を高めていくこと。それがなければ最終の目的である独立開業に繋がることはありません。

稼ぐには、一歩一歩着実な実績作りが必要です。


ベビーシッターでの信用の稼ぎ方



ベビーシッターとして働く場合、ベビーシッターのマッチングサイトなどに登録して働くことになります。

この方法で働く場合、信用を稼ぐ方法は、より個人のスキルや営業力に依存します。


ベビーシッターのマッチングサイトでの働き方は以下のとおりです。


まず、サイトへの登録の際に、資格やスキルなどを掲載できますので、しっかりと経歴を作成しておきましょう。

その経歴などを見てお客さんはあなたにベビーシッターをお願いすることになります。

そして、実際に子どものお世話をします。

契約した時間のお世話が終わった後、報酬の支払いを受け、お客さんはマッチングサイトであなたの評価をします。

その評価を見て、次のお客さんがあなたにベビーシッターをお願いする

…という流れですね。

ここで大事なのは、一番重要視するべき評価はマッチングサイトの評価ではないということです。

えっ、でもその評価を見て、次のお客さんがベビーシッターをお願いするんだから一番重要なんじゃないの?って思いますよね。

確かに、マッチングサイトの評価は次の仕事につながるため、非常に重要です。ただ、一番大事ではないです。

一番大事なのは、あなた個人のSNSでの評価です。TwitterでもインスタグラムでもFacebookでも大丈夫。重要なのは、「あなた個人の」という点です。

マッチングサイトの評価は、あくまでそのサイト内での物差しでしかありません。そこで高い評価を得られたとしても、マッチングサイトの枠外での仕事を得ることはできないでしょう。


一方、SNSでは個人のブランドを確立することができます。個人のブランドを確立できた場合、マッチングサイトを頼ることなく、自ら集客し、営業をすることができるようになるんです。


その結果、ベビーシッターの仕事だけでなく、子どもたちを相手にしたレッスンや、講演、ライターなど様々なジャンルの仕事を獲得することができるようになります。

ですので、ベビーシッターの仕事の際には、SNSにも感想を書いてもらえるようにお願いをしたり、お客さんが書き込みたくなるように、仕事の際にSNSのIDを載せた名刺や手紙を渡すなど試してみましょう。


とにかく、SNSでたくさんの人たちに認知してもらえるように取り組むことが重要です。


独立開業した後の稼ぎ方



独立開業した後の稼ぎ方は、それまでの稼ぎ方と基本的に変わることはありません

独立開業した時点で、既に継続的に集客と収益できる構造を確立しているからです。

派遣保育士であれば複数の園での教育の実施など、ベビーシッターであればレッスンや講演、ライターなど、様々な方法での収益を可能にしているはずです。

この段階までくれば、あとは規模を拡大していくだけです。

既に得ている評判を活かして、noteでスキルを有料で紹介する、園の教育に関するコンサルをする、Amazonで電子書籍を出版するなど、新たな領域へ繰り出すのも良いでしょう。


稼ぐフリーランス保育士が得ておくべきスキル3選



以上のとおり、フリーランス保育士が稼ぐには保育士のスキルだけでは足らず、教育的なスキルが必要です。

そして、これからフリーランス保育士になろうとするのであれば、園や保護者にとって需要のあるスキルの取得を目指すべきです。

なぜなら、需要のないスキルに比べて個人で収益を得るようになるまでのスピードが劇的に上がるからです。

需要のあるスキルの方がSNS等でも拡散されやすく、仕事の依頼が舞い込みやすくなります。

そこで2021年現在、需要のあるスキルは、

  • オルタナティブ教育
  • 英語教育
  • リトミック

の3つです。


以下で、詳しく説明しますね。


オルタナティブ教育



オルタナティブ教育とは、主流・伝統的な教育とは異なる教授・学習方法をいいます。

日本においては、学校教育法で規定されていない教育法のことをいいますが、その中でも特に、幼児教育及び学校教育における新しい教育思想を指します。今回の記事でも、その意味で使っていきますね。


具体的には、

  • モンテッソーリ教育
  • レッジョ・エミリア教育
  • シュタイナー教育
  • サドベリー教育
  • ドルトンプラン教育
  • フレネ教育
  • イエナプラス教育


が挙げられます。

このオルタナティブ教育では、主に子どもの自尊心や自立心、個性、創造性などを重視し、子ども一人ひとりに寄り添う教育であることが大きな特徴です。

この教育法、ベビーシッターのように子ども一人ひとりを相手にする場合に非常に相性の良い教育方法なんです。

保育園やこども園では、子どもたちはみんなで大きな声で歌をうたい、みんなで制作物を作って、みんなでお昼寝して…と、協調性や共感を養うのに非常に適した教育を受けています。

その一方で、子ども一人ひとりに着目した、自尊心などを養うことについて、園はあまり得意ではありません。

もちろん、設備や人員を整え、実際に対応している園もありますが、そういった園の数はそう多くありません。


そのため、親としては、子ども本人の個性を踏まえた自尊心などを育む教育をしてほしいという需要(ニーズ)を持っています。

そのニーズに対応するため、オルタナティブ教育に関するスキルを磨くのがおすすめです。

ただし、既にそういった教育で評判を得ているならまだしも、そういったものがない場合には、まず、各教育に関する資格の取得をおすすめします。

例えば、モンテッソーリ教育について説明しますね。


モンテッソーリ教育とは、将棋の藤井聡太棋士も幼少期に受けていた教育として数年前に評判になった教育です。

モンテッソーリ教育は、簡単にいえば、子どもを一人の人間だとしっかりと目を向け、子どもひとりで活動をできるように、手を貸すのではなく、道具を準備してあげることにとどめ、子どもの自立心などを高めようとするものです。

本当に超ざっくりなので、この教育の真髄とはほど遠いですが…

そして、この教育法には3つの公認の資格があり、それぞれ取得方法や費用が異なります。

ここでは割愛しますが、資格の種類によってモンテッソーリ教員として働ける国や信用性が変わってくるので、資格取得の際にはそういった点も考慮した方が良いです。

英語教育



次は、英語教育です。

これは王道ですね。


未だに英語教育の需要は高いです。小学校からの英語教育が必修になったというのもありますが、未だにビジネスや研究の分野でも英語の使用機会は非常に多いです。

ただ、以前に比べて英語能力についての要求が非常に高くなっています。リスニング能力とスピーキング能力の双方を非常に重視するため、帰国子女や長期留学経験者のようなネイティブスピーカーに近い能力がなければなりません。

社会人が相手であれば、TOEIC900点などは非常に有効ですが、子ども相手の場合には、そこまで効果はありません。


昔から需要があった分、要求レベルも非常に高いです。


リトミック



最後はリトミックですね。


リトミックは、20世紀初頭にスイス・ジュネーブの作曲家で音楽教育家でもあったエミール・ジャック=ダルクローズ博士によって創案された音楽教育法で、児童心理学・生理学の観点から、大切な幼児期の人格形成教育として知られています。

当初は、音楽について考える能力を伸ばす教育システムでしたが、注意力、集中力、思考力、社会性、協調性など、人間が生きていくなかで必要な諸能力も養うことができるとして、広く浸透しました。


日本では、第二次世界大戦後に本格的に広まり、今では保育園やこども園など多くの場で実践されています。

こちらも、非常に人気のある教育方法です。

音楽的センスと自尊心・自立心といった非認知能力を育むことができるため、ベビーシッターの際にリトミックを受けたいという需要が大きいです。

ただ、多くのベビーシッターは「リトミックは保育士時代に行っていたので、同様に遊べます」とか、「音楽遊びのひとつとしてリトミックを行います」というような、特別なスキルに基づかないものが多いです。

そこで、特定非営利活動法人リトミック研究センターのリトミック資格の取得がおすすめです。

正式な資格の信用性は絶大です。

それだけで、一気にフリーランス保育士としてブーストをかけることができます。


フリーランス保育士として稼ぐには事前の準備が重要



以上のとおり、フリーランス保育士として多く稼ぐには、需要のあるスキルについて資格を取得するのがおすすめです。

資格なしにコツコツとやっていく方法もありますが、その場合、スキル以外の部分で勝負する必要がでてきます。その場合、なかなか目が出ない、時給が増えないという悩みを抱えるかもしれません。

ただし、上記のおすすめスキルに関する資格は取得に時間がかかるものが多いです。そのため、事前の準備が非常に重要です。

いつフリーランスとして独立するのか、そのためにいつ頃から信用を稼ぐのか、信用を稼ぐために、いつから準備を始めるのか。

最終的な独立の時期を決め、そこから逆算して考えましょう。

そのなかで、信用を稼ぐために働くのと資格を取得するのは、可能な限り早く動きましょう。いずれも、信用が育つのも資格を取得するのも、非常に時間がかかるからです。

派遣保育士サイトやベビーシッターのマッチングサイトは、ひとまず登録し、少しずつでも働いてみるのも良いと思います。

実際に行動してみると、思ったのと違う…となることもあります。早い段階で軌道修正できるならそれに越したことはないです。


まとめ: フリーランス保育士で稼ぐなら、努力は必要だが、やった分だけ成果が出る



今回は、フリーランス保育士として稼ぎやすい分野とおすすめのスキルについて説明しました。

ただ、おすすめのスキルについては、今後需要の増減によって変わっていく可能性が高いです。

フリーランス保育士として将来独立を考えているのであれば、ひとまずベビーシッターサイトに登録をしましょう。

派遣サイトでは、派遣される保育士の経歴は見ることができませんが、ベビーシッターサイトでは各シッターさんの経歴を見ることができます。
その中で、一時間当たりの価格が高い人を見ていけば、今の需要がどこにあるかを確認することができます。

既に需要が廃れたスキルを取得することなく、確実に稼ぎやすい需要を見つけることができるので、稼げるフリーランス保育士の最短距離を進むことができますよ。

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