こんにちは、35歳で会社員から保育の世界に飛び込み、今現在はこども園の副園長として勤務している「しん」です。
皆さんは、このような悩みを抱えたことはありませんか。
- 30代を過ぎてからでも保育園やこども園で働けるの
- 新卒じゃなくてもコスパ良く保育士になる方法は
- これから保育士になったとして、将来はどうなるの
今回は、これらの疑問にこたえながら、私のように全くの未経験者から保育の世界に飛び込む際に知っておくべきことを紹介します。
もくじ
30代からでも保育業界で働ける
まず、30代に入ってからでも保育業界で十分に活躍できます。
保育業界は出入りも激しいので、30代で全くの未経験というのは珍しくないです。もちろん、保育には体力も必要なので、若い先生は重宝されます。ただ、30代以上、特に子育て経験のある方は若い先生とは異なり経験が豊富なため、未経験者であっても園としては採用しやすいです。
体力は20代に劣る分、経験が重宝されるので、子育て経験や子育てに関する資格などをアピールするのがおすすめです。
社会人は職業訓練を活用しよう
社会人が保育士になろうとすると、必ず保育士免許を取得しなければなりません。
保育士になる方法としては、
- 養成校に通う
- 保育士試験に合格する
- ハローワークの職業訓練を行う
の3つの方法があります。
それぞれの詳細については、こちらの記事で紹介しています。
このうち、社会人におすすめなのは、③の職業訓練です。
転職時には、なにかとお金がかかるものです。養成校に通った場合には学費が200万円~400万円程度かかるのはツラいですよね。
それに対し、職業訓練は学費は基本的に無料です。さらに、職業訓練中もある程度のアルバイトは認められており、学びながら保育業界に携わることもできちゃいます。
ただ、職業訓練を受けるには条件があり、条件を満たしていなければ無料にはなりません。
詳しい内容については、こちらの記事で説明していますので職業訓練を考えているのであれば確認してください。
ただ、この職業訓練制度を活用する方法も養成校に通うことになるので、最低2年の通学が必要になってしまいます。
そのため、すぐに働きたいというのであれば、②の保育士試験を受けるしかないです。この場合、予備校などで学ぶか、自身で学習する必要があるでしょう。
保育士資格と併せて幼稚園教諭の資格も取得しよう
職業訓練を利用して養成校に通う場合、選んだ養成校によっては同時に幼稚園教諭免許状も取得できるので非常にオトクです。
幼稚園教諭の資格も持っていれば、幼稚園の先生になることもできるようになりますし、なにより、数が増えてきているこども園の「保育教諭」になるには必須の資格です。これから保育業界で働くことを考えると取っておいた方が良いでしょう。
もっとも、養成校に通わなくても資格を取得する方法はあります。
たとえば、保育士試験を受けた場合であっても楽に幼稚園教諭免許状を取得できる「資格取得特例」という制度があります。この制度は大学等(インターネットもOK)で8単位の履修をして試験を受けるだけで幼稚園教諭の資格も取得できるので非常に楽です。ただ、3年かつ4,320時間以上の実務経験が必要なので、30代から始めるのでは少し辛いところではあります。
30代スタートの場合は、目標を明確に
20代で保育業界で働く場合、まず子どもが好きで子どものためにできることがしたいという思いで入ってこられる方が多い印象です。学生を終えて入られるので、夢にあふれていて、見ていてとても気持ちがいいです。
ただ、30代から保育業界で働く場合には、その思いがあるのは当然で、その上でどのようなキャリアを築いていくのかを真剣に考える必要があります。
保育園やこども園といっても、運営主体は様々です。
公立や私立で違いがありますし、私立でも社会福祉法人が運営していたり、株式会社が運営していたり…それぞれ、メリット・デメリットがあります。
例えば、公立保育所の一番のメリットは給料の高さです。あくまで公務員なので、給料は高いですし、安定しています。一方で、デメリットとしては狭き門であることが挙げられます。採用試験は難しいし、合格者も少ない、年齢制限だってある。30代では厳しいです。
一方で、私立の園は給料は公立よりも低めですが、その分保育カリキュラムが多様であったり、転勤がないところが多かったり…という具合です。
30代で始める場合、最終的に何を目指すのか、そのためにはどの園に勤めるのが良いかをしっかり考えるのが良いでしょう。
小規模保育園の園長を目指すのであれば、同じ形態で、かつ様々な仕事に触れられる園を、ずっと現場で働きたいのであれば、安定した経営をしている社会福祉法人の園を、子育ての波に応じて働きたいのであれば、パートや復職について柔軟に対応してくれる園を探す必要があります。
まず、自分の将来目指す姿を想像し、そこから逆算して園を探す。
保育士不足で、すぐに職場が見つかりやすい今の状況だからこそ、しっかりと将来の姿を想像しておかないと、働きはじめてから「…思ったのと違う」となりかねません。
しっかりと将来の目標設定をしておきましょう。
目標に沿った園の探し方
目標を決めたうえで、実際に働く園を探そうと思うとなかなか難しいことに気づきます。なぜなら、目標と園の求人の記載とがなかなか結びつかないからです。
具体的に説明しますね。
就職の探し方としては
- ハローワーク
- 各都道府県の社会福祉協議会
- 養成校の教員・教務課
- 求人サイト
がありますね。
このうち、もっともおすすめなのは養成校の教員の紹介です。
養成校の教員は、研修や講義などで他の園の園長や職員らと知り合う機会が多いです。ある程度交流のある園については、カリキュラムや内情も把握しています。ですので、探している園の特徴から、目的に合った園を教えてもらえます。
ただ、教員の人脈による点で不安定なのと、養成校周辺地域に限られてくるのがデメリットです。
そこで、次におすすめなのは求人サイトです。このなかでも、求人を紹介しているだけではない、担当者が付くタイプのサイトがおすすめです。
養成校の教員のように園の内情を詳しく把握しているわけではありませんが、園が欲しい人材と実際の園のカリキュラムなどはしっかりと把握してくれています。実際、私の園にも定期的に連絡があります。
また、こちらの希望を代わりに伝えてくれるなど、目標とのギャップを埋めるためのお手伝いをしてくれるので心強いです。利用にかかる費用は無料なので、とりあえず登録しておくというのも問題ありません。費用は園が負担してくれます。
ただ、デメリットとして、園から費用を負担した分の働きを期待されてしまうというのはあります。
他の手段は、相談はできるものの、園の内情について知ることができないため、あまりおすすめはできないです。
まとめ:30代からの保育業界は怖くない!
いかがでしたでしょうか。
30代から保育業界に飛び込むには、とても勇気が必要です。ただ、しっかりと準備をしておけば未経験の30代でも保育業界で十分に活躍できますので、恐れず夢をもっていらしてください。
このサイトが夢実現の一助となることを願っています。